為替も意識して就活しよう
自国通貨を意識しよう
世界で通過の取引量が多い通貨は、1位ドル、2位ユーロ、3位円です。ペア通貨1位はドル対ユーロ、2位がドル対円、3位がドル対ポンド、4位がドル対豪ドル、5位がドル対カナダドル、です。
ドルは世界の基軸通貨ですからどうしても取引量は増えていきます。ドル安になるとドルの価値が下がります。ドルの取引量考えると関税をかけたい気持ちもわからないわけではありません。トランプ大統領は、ドル安に誘導したいので為替でのドルはどんどん安くなっています。ドルの価値を強いて落としていっています。さらにトランプ大統領の政策の問題でドルを売っていく人が世界中に増えてドルの価値が下がりドル安になっています。今世界的にドルの価値が下がるということはアメリカの信用が落ちているんです。ドルを売った人はユーロや金に換えています。ですから今はユーロ高になり、金の値段は異常に上がっています。
ドル以上に輪をかけて価値を下げているのは「日本」です。昔はドルを売って、円を買う人が多く、ドル対で円高が80円までいきました。今は150円です。日本の政治上の問題だけでなく、日本の製品が世界に誇れるというのは幻想かもしれません。それはドルの価値が下がっている以上に、円の価値も下がっているからです。通過の価値は国の信用です。日本が強った時代は日本の経済力が高かったわけです。その経済力が高いのは、いい製品、いい商品が多数世界に出回っていました。それが今の日本は、部品などでは世界に誇れる技術はあっても、最終製品として世界に誇れるものがあるかということです。
就活生が自国通貨の価値をあげる
日本は人口の年齢構成比に関しては世界にも例を見ない、超高齢化です。オーストラリアやインドなどは年齢構成がきちんとピラミッド型になるから、世界から見ても生産人口年齢が多く投資されやすいのです。しかし日本は極端な逆三角形です。そうなると生産年齢人口は少なく、しかも資源もありません。ロシアが無茶苦茶してもなんとかなるのは、資源大国だからです。資源もなく人口も減る日本が上がるためには、①新資源の発見や開発、②世界に誇れる製品の開発の2点のみです。結局はなんかしらの「開発」しかないんです。そういう点でもどういうものを開発していきたいか大まかに話せるといいですよね。
2国間の通過に関しては金利差で決まるところはあります。特に実質金利差です。実質金利とは名目金利ー物価上昇率です。例えば、金利が4%、物価上昇率が2%だと、金利が上回っているので貨幣の価値が高く、インフレ抑制できています。これがアメリカです。逆の場合は、物価が上がり続けて抑制できていない状態です。それが日本の現状です。日本は異次元の金融緩和の着地点に上手く誘導できないほどに世界の物価が上昇しています。物価安定ができていないのが日本の現状です。
つまり、年齢による人口構成比も、中央銀行の物価安定も上手く機能していません。その上に政治は少数与党で不安定な状態となれば、世界が円を手放したくなるのもわかります。だからこそ就活生に新しい日本の強みを開発してほしいのです。大学生さんと数多くいっしょにいますが、本当に今の大学生さんはしっかりしています。ただ1点だけ不満なのことはリアリスト的なところです。考えはきちんとしています。誇りも持っていてすばらしい。ただ理想が低いわけではなく、薄いんです。本当に頭もいいですし、情報も理解できています。分析力も長けています。だからこそもうちょっと「国力」という理想を少し持ってもいいのかなぁ、と思います。ほんまに肌感覚ですが、今の大学生さんは優秀なんです。彼らなら難なく失われた30年を取り戻せる力があると確信できるんです。
≪斎藤塾長のプロが指南の就活の極意≫