ガクチカの苦労は買ってでもしよう
なぜ苦労が必要?
苦労はしんどいです。しんどいのはいやです。この苦労を思考錯誤して解決することが大切なんです。苦労したくないから事前準備をきちんとしたことも思考を巡らせています。そういう思考を書いてください。苦労なんて無理にする必要はありません。ただ、思考を巡らせて目的や目標にたどり着くことはとても重要です。そういう機会を自らきちんと向かってください。
頑張ったことがない学生さんでも頑張ったことはあるんです。もし「ない」で終わるならそれはそれであきらめてください。ほとんどの人はあるんです。例えば「1冊本を読む」でもいいんです。なぜ、本が読めなかったのか、読むための工夫はなんだったのか、読み終えてどうだったのか、それが今何に活かされているのか、などを書けばいいんです。「ない」と答える人の多くは、他人との比較をするからです。別の人はもっとすごいことを書いているんだろうなぁ、と思うと何も書けません。就活で大事なことは、「未来への自分の価値」をどう表現するかです。未来に投資する価値とは、成長度、です。成長を期待するためには、自分自身の店卸しがきちんとできているかです。過去の自分を振り返り、自分の取説を自分が根拠を持ってわかっているかです。ですから、他人と比較しないでください。自分の等身大をきちんと表現してください。
AI時代にどう生き残る
就活でAiを活用している学生さんは多くいます。これは大賛成です。ある学生さんに言われました。「AIは心を持たないと言いますが、相談に対して様々な回答をくれるから、そういう面では人よりもいい相談相手になる」
昔はAIに取られない仕事として共感性の仕事とよく言われましたが、共感は必要ですが、多くの人は解答が欲しいんですから共感はあまり必要ではないんですね。
アマゾンは3万人の人員削減に取り組みます。これはグーグルやマイクロソフトよりも遅れているそうです。もうAIにどの仕事も奪われていきます。昔の就活の質問の主流の一つに「AIに仕事を奪われるとなるとどうしていきますか?」という問いでした。それが現実になっています。JALが倒産した原因の一つに無駄に人を雇用させすぎた面があります。例えば、今はコクピットに機長と副操縦士の2名ですが、昔は航空機監士と3名いました。この人の仕事は航空システムの監視・調整の役割です。いまは自動化でこの仕事はいりませんが、組合の反対があり、長く3名体制で運航していました。この仕事もある意味で自動化で雇用が奪われています。AIの仕事は主に中間層の仕事です。自動化と構造はよく似ています。自動化で奪われた航空機監士さんはその後どういう仕事についていったのでしょうか?
経営陣は売り上げと収益をあげ、世間様に還元することが一番の仕事です。我々は企業の効率化のおかげで快適な生活を手にしています。ですから効率化をすすめていきます。だからこそ我々が大切にしないといけないのは、「向上心」です。必ず仕事は人にも物にも奪われていきます。昔の人だって奪われてきて、時代の必要な産業に転職していくわけです。ひと昔ならパソコンのシステムの仕事などですね。その時代に必要な仕事があるんです。だから向上心さえ持っていれば「変化」できます。企業が変化しないと生き残れないように、人こそ時代に変化しないといけません。変化する一番の方法は雇用への「執着」ではなく、目的をもった「向上心」のみです。この仕事はAIに奪われないなんて仕事はありません。目的を持った行動を日々心掛けましょう!AIと戦うのではなく、AIと共存していきましょう。私個人の意見は、どんどんAIを取り入れて、「ベーシックインカム」を国が取り入れて、働きたい人はもっと働く、働きたくない人はAIに働いてもらうという仕組みがいいとほんまに思っています。私は、もっともっと働きたいと思っている方ですから。AIと自動化は全く違います。正解を求める仕事をしていくならば、仕事の指示はAIがしていきます。我々はAIの指示に従っていく世の中になるんです。
私は正解を求めません。自分自身の成長を求めます。成長に失敗はつきものですから。これがAIとの付き合い方です。
≪斎藤塾長のプロが指南の就活の極意≫