転職市場を見据えた就活
転職はキャリアアップの転職をしてください
終身雇用がなくなり、転職市場に賑わいがあります。あの有名な上場企業も半数近くが転職組だとも言われています。ということは、言い換えれば半数は新卒から辞めさせられていると考えていいでしょう。もちろん定年もある自然減はありますが、多くの人が何かしら辞めているわけですね。辞めさせられる人の多くは、会社の雰囲気です。自分の行きたくない部署にとばされたり、したくもない仕事をさせられたり、と自分の将来に不安になるような職場に回されていきます。その結果、今の退職金を利用して転職したり、起業したりするわけです。
中小企業から、大企業に転職するということも多々あります。その時に気をつけるのが単なる欠員補充です。こういう場合は次のリストラ対象になりやすくなります。今22歳から75歳定年くらいになります。いや、80歳定年になるでしょう。そう考えると58年も一つの企業で働き続けることは無理があります。ですから転職市場を見据えた就活がとても大事です。例えば、玉塚元一さんなどは、旭硝子に入社し、日本IBMに転職し、ファーストリテイリングに転職し、ファーストリテイリングの代表取締役に就任して、その後ローソンの代表取締役に就任し、ロッテホールディングスの代表取締役に就任しています。ファーストリテイリングからはプロ経営者として歩んでいます。転機は旭硝子での社費留学でのMBA取得です。旭硝子でのMBAが日本IBMにいきてきます。決して資格が物をいうわけではありません。やはり自分のキャリアをどう考えるかです。もし玉塚さんが旭硝子ではなく、上場企業でも時価総額100億円くらいの企業に行っていたら、おそらくこういうキャリアにはなっていません。
転職を見据えるには
まずは、最初の企業を妥協しないことです。これから約60年働き続けるわけです。大きな会社に行くに越したことはありません。いろんな制度がありますから、それを上手に利用するのが一番です。ただ大きな企業に行くことが全てではありません。本当に大事なことは何のプロになりたいかです。そのプロを目指したキャリアで就活を考えていきます。技術職になるわけではなく、マーケティングならマーケティングのプロ、マネジメントならマネジメントのプロ、などどういう職種のプロになるかを予め考えて就活を進めてください。
ですので、就活生が意識するには、どういう職種があるのかを調べておく必要はあります。そして自分が何のプロになるのかを決めたら、それで進めていきます。それを決めたらそれで進まないといけないわけではありません。どこかで自分はその職種に向いていないと思ったら働きながら変更すればいいことです。
そして最も大事なことは、10年間は最初の会社で働くことです。2年や3年で変わっているようなら、その人はずーと新人です。仕事を続けていけばいろんな問題にあたります。その問題を解決する力こそがプロの道です。仕事はお困りごと解決ですから、どんどんスキルが状態していきます。10年働けばそれなりのチームも任されます。そういう経験を引っさげて転職してください。
≪斎藤塾長のプロが指南の就活の極意≫