投資家に頼った企業選び=株価

株価だけではわからない!ROE,PBR,PERを見ていこう!

就活で株価を意識している学生は多いでしょう。株式市場で意識する順番は①東証市場はどの位置づけか?プライム、スタンダード、グロースのどれに当たるのかです。②出来高です。出来高は1日の取引量です。出来高は売りたい人と、買いたい人がマッチしているので出来高が多いということは基本的には人気が高いということになります。③自己資本比率です。自己資本比率が高いということは他人資本(借金)が少ないので安全性が高い表われになります。しかし自己資本が高いことが経営に良いとは言えません。貸す側はうれしいでしょうが、事業としての将来性がどうかが大事です。投資しないと事業の発展はありません。ですので自己資本比率が高いことは就職する上で必ずしもいいかどうかはわかりません。そこで次に④ROE(自己資本利益率)です。計算式は当期純利益÷自己資本×100です。日本企業の多くは稼いだお金を溜め込む傾向があります。これが内部留保です。稼いだお金が循環せず停滞してしまいます。ですからこの内部留保をせず、自己資本を上手く運用しているか見るのがROEです。ROEが高いということは、企業が資本を活用して高い利益を上げていて、収益性や経営効率が良いと推定できます。一方で、ROEが低い場合は、投資された資本に対して十分な利益を生み出せず、経営の改善が必要である可能性があります。

ROEが高く自己資本比率も高い企業は、収益力と財務の安定性が優れています。反対に、ROEが高くても自己資本比率が低い場合、借入依存が高く、返済リスクが増す可能性があります。ROEは業種によって異なりますが、10%を基準に高いか低いかを見ていきましょう。5%切るとやばいと考えていいでしょう。何がやばいかは別として経営者たちしっかりせーよ!びびんなよ!ということですね。

そしてつぎに⑤PBRとPERです。PBRは株価が一株当たり純資産(BPS)の何倍になっているかを示します。単純に株価÷BPSです。株価が3000円でBPSが4000円なら、PBRは0.75です。方や株価が3000円でBPSが2000円ならPBRは1.5です。1を超えればいいと考えてください。ある意味では企業の期待値です。1を超えていれば安心です。ただ、PBRが低いといっても設備をたくさん保有しないといけない製造業は低く、設備がなくても成り立つIT関連では高くなりがちです。そこでPERもセットで見ます。株価が1株当たりの純利益(EPS)の何倍になっているかを表します。これは目安は15倍です。ただ業種ごとに異なりますので、業種別のEPSは参考までに見ておいてください。EPSが高いということはその企業の成長性があるということです。別に株式投資をするわけではないので、単純にPBRが1を超えて、PERが15を超えていればいいという感じでいいと思います。

あくまでも学生が就活で見る指標の目安は自己資本比率が40~50%、ROEは8~10%以上、PBRは1倍以上でPERは15倍以上というのを目安にしてもいいのではないでしょうか

ROEが上がるということは

①売上を上げる
新規顧客を増やす、既存顧客の維持、顧客単価を上げるなどにより売上を伸ばし、利益を増やします。当期純利益を増やすことでROEが改善します。

②資産効率を高める
在庫を適切に管理したり、資産を効率よく使ったり、古い設備を新しくしたりするなどにより売上を増やす対策です。資産を無駄なく使って売上を増やすことで、企業全体の資本の使い方をより効率的にすることができます。

③設備投資を行う
新しい設備や技術の導入により、長期的な競争力の強化や新市場の開拓が期待できます。設備投資が奏功すれば、売上や利益の増加につながります。

などが考えられます。内部留保をせずに積極的に投資していこうとしている企業が成長する企業です。ですからROEを見てROEと自己資本比率、ROEとPBR、PERとの関係を見ていくとその企業の将来性もみえます。

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