日本で歴史の長い企業。
みなさん、こんにちは~。内定塾大阪校です。
金剛組は創業578年、飛鳥時代からある企業です。1500年近く続いている企業です。
その金剛組も実は倒産の危機を迎えます。第37代当主金剛治一氏が昭和7年、極度の経営悪化に陥り、先祖代々の墓前で自殺を図ります。その後38代当主に奥様のよしゑさんが踏ん張り、経営を改善しました。金剛屋は寺社や仏閣の建築修理が専門の会社でした。太平洋戦争を経て、世の中は近代化の波が一気に押し寄せてきます。金剛組も今までの専門的な木造一本で仕事を続けていくのは不可能なため、コンクリートなど慣れない建築にも手を広げていきます。このなれないコンクリート工法のため、負債が拡がり、いよいよ倒産の危機が訪れます。
そこに救いの手を差し伸べたのが、高松建設です。「金剛組をつぶしたら大阪の恥や。大阪の上場企業としてそれを見逃してはならない。」という決意のもと支援を決めました。
金剛組と高松建設は何のゆかりもありません。ただこの金剛組という国宝級の会社を無くしてはならないという気持ちと世界に誇れる寺社仏閣の技術を守るという一心でした。高松建設の会長さんは「金剛組をつぶしたら大阪の恥や」としかいわなったそうです。そして寺社仏閣の技術レベルの高さを守る。まさに浪花節だったそうです。
借金整理のための債権者会議でも、怒号が飛び交うかと思ったら、ふたつ返事で「四天王寺の技術を守ってくれてありがとう」と感謝されたと言います。
学生さんは会社の存続の大変さはわかりません。しかしこうやって存続し続けるには本当に波乱万丈を繰り返しまくるのです。ではなぜ生き残れるかと言いますと、「お客様に愛される」からです。お客様を満足させ続けられるから、みんなが守ってくれるのです。
企業が生き残るためには、社会の変化に対応できる変化力と、お客様を絶えず絶えず大切にし、愛され続ける、この2つがないと存続はできないのです。
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