早期選考の落とし穴
夏のインターン参加者
3回生の学生さんはこの時期インターンに参加していることでしょう。インターン参加すると「早期選考」が可能ですと言われます。その早期選考の多くは書類審査がない、というものです。書類選考がないということは学生さんにとってはありがたいことです。しかも企業さんからお声がかかればそりゃうれしく、早期選考を受けてしまいます。
早期選考は事前準備がないと本当に危険です。事前準備とは何でしょうか?それは一言でいうと面接でのコミュニケーションです。就活をしていると学生さんの変化を多く感じます。我々はまず大学3回生で多くの学生さんに出会います。その時は大学生です。そして就活をして行く中で大学生から就活生に変化していきます。では大学生と就活生の違いは何でしょうか?多くの大学生は、自分に自信をお持ちです。容姿や能力の可能性、コミュニケーションなど根拠のない自信を多くお持ちです。それでいいんです。それがいいんです。そして就活をしながら大人の対応を理解していきます。
大学生なら聞かれたことだけ答えます。大人は聞かれたことに+αをつけて応えていき、コミュケーションをきちんとキャッチボールしていきます。大学生なら、自分の能力を企業側が予想して図ってくれていると思います。社会人は自分のことは自分でアピールします。自分のことをわかってもらえない限り仕事はもらえませんから+αをしっかりお話します。大学生なら自分のビジョンを持たなくても学生というレールにのれば未来に行けると考えます。社会人のビジョンは夢物語やレールはありません。ビジョンには必ず根拠がないといけません。その根拠が明確であるからビジョンが現実味を帯びます。
こういうように徐々に大学生が就活を通じて企業人とお会いしていく中で自分自身との違いに気づいていきます。そして変化していき、就活生に変わり、内定をいただき、大学生の終わりを迎えるのです。
早期選考のリスクは「本選考を受けれない」ところが多いことです。行きたい企業に1回しか受けれません。早期選考を受ける場合はまだ大学生です。就活生ではない状態で受けることはリスクがあります。子供に年収400万も払えません。
就活生にいち早くなる方法
これは、企業の人と接触していくことです。この+αを頭にいれて企業の人とお会いしていくと話の仕方がわかってきます。聞かれたことだけを応えるのは、大学生です。聞かれたこと以外のことをペラペラ話すのも大学生です。聞かれたことに単に笑顔でいるのも大学生です。
聞かれたことにきちんと返答し、+αをつけて話をしていくのが就活生です。そういう習慣をいち早くつけましょう。面接で大切なことは、自分を語ることです。あらゆることを包み隠さず。大学生さんはどうしても「これは言わなくていい」と勝手に判断します。判断するのはあくまでも、面接官です。自分で言う、言わないの線引きはしない方がいいです。もちろん悪いことは言わなくてもいいですが、言う必要がないようなことは基本ありません。企業の人と接していくとだんだんとこの違いが見えてきます。面接で大事なことは、①雰囲気・印象②話かた③話す内容です。この3つのどれが欠けてもいけません。これは慣れだけでは無理です。意識して練習していかないと絶対にできません。そういう意味でもむやみやたらに早すぎる早期選考はお気をつけて。
≪斎藤塾長のプロが指南の就活の極意≫