一次面接60分 しっかり話して 落とされる

就活とは自分の店卸しです。

ある学生さんから相談を受けました。超大手企業の一次面接で60分していただいたそうです。聞かれたこともきちんと応えて、しいて言えば挫折を聞かれたときの返答が今一だったようですが、それ以外は自分が用意した返答通りのことがほぼできていたとの事でした。予定は40分だったそうですが、60分に伸びたようです。

だいたい大企業の場合は30分が普通ですが、60分もしっかり聞いてくれたところはすごい人を大事にしてるんだなぁという印象です。しかも面接中に今一だと感じた学生は早めに切り上げます。それをわざわざ延長しても聞いてくれたことは本当にありがたいことです。ではなぜこの学生がだめだったかというと、ヒアリングした中で感じたことは、「一問一答」になっていたことです。聞かれた質問にはほぼつまることなく、返答していました。深堀されたこともきれいに応えていました。つまり予想通りの返答ができていたということです。想定返答がだめだったということです。それが一問一答です。

面接で最も大事なことは、雰囲気印象です。次から伝え方、伝える内容です。その雰囲気とは、自分が今まで培ってきたものが雰囲気に表れているかどうかです。つまり雰囲気とは①自己PRで表現した内容がオーラや感覚として表れているか。②その自己PRに基づく感じがどの設問にも表れているかです。面接で最も大事なことは「一貫性」なんです。だから自己PRでは、「目標に対してあきらめない」と伝えていたとします。その時の雰囲気が「執着心のありそうな力強い感じ」と面接官が感じたとします。そして別の質問をしていくと、内容があきらめないという内容よりも、単に好きなことだけをしている、というような内容になり、雰囲気も「優柔不断」的な雰囲気だったとすると、そこに問題がでます。企業に自分を売り込むためには、自分の強みを売り込みます。その強みが感じられないようになると、面接官は買いません。

年間400万を売るという現実

雇用とするということは、労働力を購入するということです。企業側がその金額に見合うかどうかを選別するのが面接です。面接はあくまでも、過去の経験から未来を予測するためです。企業側は、この学生なら会社に貢献できると確信して、内定をだします。この確信材料が一番大事です。それは「信用」です。冷えない冷蔵は誰も買いません。冷えそうにないという予想される冷蔵庫も買いません。絶対に冷えると確信しないと買わないんです。だから大事なことは、信用されるためには「自信」が絶対的条件です。自信とは自分の価値を信じることです。だから毅然とした態度で、大きな声で明るく返事をし、その場を学生さんがいるだけで明るくなるような雰囲気を出してください。会社の採用基準は、「会社に貢献できるかどうか」この1点です。それを確認していくために何回も何回も面接や書面やGDなどで選別していき、貢献できそうな人のみを購入するわけです。あくまでも年間400万です。2年で800万、3年で1200万です。こんなすごい買い物をみなさん簡単にできますでしょうか?

入試は学生側が学校の授業を購入します。だから人間性よりも、授業についてこれるかどうかを学校側は判断するために学力テストをします。学生側は今までは消費者だったのが、就職するということはその逆になるんです。だから信用を得るためにまずは自信を持ってください。その次に話す中身です。将来貢献できる人材と思わせるためには、過去の行動が一番大事です。その行動をどう試行錯誤して成果を生み出し、結果に結びつけたのかを論理だてて話していきます。その話の構成が大事です。一生懸命に努力していても話の構成ができていないと、企業側は未来への投資する確信が得られないので買いません。

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