総合商社
みなさん、こんにちは~。内定塾大阪校です。
昨日同様、総合商社の話ですが、なぜ日本だけが総合商社というものが発展したのでしょうか?
アメリカも1980年代に設立しましたが、ことごとく失敗に終わっています。
では、日本はなぜ総合総社が発展したのでしょうか?
①明治維新後、諸外国との不平等条約のため、健全な商取引ができなかった。そのため外国人とのコミュニケーションを図れる人材、世界の政治経済活動を察知できる人材を抱える「組織化された企業者集団」が必要だった。そして戦後自由貿易の中、政府が貿易振興策として商社強化策を打ち出す。
②戦後日本の企業は自己資本比率が低く、自社での海外資源調達や海外営業活動ができないため、総合商社と銀行の役割が大きくなった。
③高度経済成長の元、持続的、急速的に需要が増え、専門商社だけでなく総合商社でなければ、対応できなくなっていった。
④国内産業との企業間取引における長期コネクションが存在し、日本の企業間に長期的取引慣行が存在した。
ポイントは高度成長の急激な早さへの対応と、日本企業が取引の主だったことですね。
イギリスにも総合商社的な会社はありましたが、それは多国間同士の取引であるため、存続が続かなかった。
ですので、総合商社というのは、戦後日本の復興の象徴的な企業集団であり、高度成長をけん引してきたという自負もあるでしょう。
そういう意味でも総合商社で働く誇りも大きいと思います。
この成長のおかげで、各企業は資金的に余裕ができ、海外に支店をおき、自社で海外戦略ができるようになります。
そうなると総合商社は次は情報というものを提供してノーハウ作りなども含めバリューチェーンを作っていきます。企業継続のポイントは「変化への対応のスピード」です。自由自在に変化できない限り成長はありません。そういう面でも総合商社の変化への対応の速さは本当に速いですね。
戦後70年、総合商社不要論は度たび出てきますが、そんなことはどこ吹く風にようにその都度その都度、力を増していきます。
世界の情報をいち早く察知し、すぐに行動して、日本企業に還元するという会社こそ、何か日本らしい会社のような感じがします。お国ために、お国のためにという気持ちの強い産業が総合商社のような気がしますね。少し古い言い回しですが。
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