4回生の4月から就職活動
4回生の4月からの就活で意識すべきことは1個の内定です
これが当たり前と思われるかのしれませんが、これがあるないで気持ちの余裕さがかわります。
例えば、プライム市場しか受けていないとしたら、スタンダード市場も受けてみるとか、1個の内定にこだわった行動に切り替えるようにします。就活のコツは1つの内定です。時価総額が1000億円以上の会社から200億まで変更するなどして受ける会社の幅を拡げてみてください。
この時期は1次面接や2次面接を通過している学生も多いと思いますが、就活だけは主観の採用なので最終面接で落とされるケースなんてザラにあります。今からでもしっかり応募できるところ応募しまくってください。結局は5月、6月になれば思った以上に大手の求人は減っていきます。その時から動き出してももう遅いんです。無いんですから。
就活は面接官の主観
企業には様々な力関係が生じます。それがコネ入社です。例えば、今話題のフジテレビなどはその典型です。フジテレビの女性アナウンサーなどは、有名人の子供であったりが多いです。これはコネになります。コネ入社は、企業側にメリットがない限り起こりません。政治家の子供が入社できるのは、免許制の仕事をしている企業にとっては必要になります。このように自分の意図しないところの利害関係で入社する学生も多いわけですから、最終面接で落とされるケースは多様にあります。面接なんて面接官がいくら気合を入れて社風に合う人を選ぼうとしても、それは社風に合う、という面接官の主観で見ているしかないんです。
JALは一度倒産しました。JALという会社は日本に2社しかない航空会社の1社です。倒産前のこの会社は政治家の利害関係の影響をまともに受けていました。地域に空港ができれば、必ず発着させられ、新入社員の半分はコネ入社と言われていました。つまりまともに働くよりもパイプを作った方が出世できる思われていた会社です。組合がたくさんあってそれぞれの組合が都合のいい交渉をして権利を勝ち取っていました。会社の利害よりも個人的な利害が優先されていたのですから一度潰れてしまったんでしょう。もちろん今はそういう会社ではありません。健全な会社に生まれ変わっています。その改革を京セラ創業者の稲盛さんがやってのけたのです。
ですからフジテレビの凋落は起こるべくして起こったというわけです。JALの見本がいかされなかったんですね。会社員がタレントなど個人のパワーに頼った仕事をする理由は、上司を見て仕事をしているからでしょう。その上司も取締相談役の顔色を見て仕事をしていたのでしょう。つまりみんな、お客様ではなく、利害関係のある人を見て仕事をしていたからおかしくなるんですね。まさにJALが倒産する直前の状態と同じですね。
学生ができることは
誰が見てもこの子はいい、と思わせるようにするしかありません。いいと思わせるのは
①素直であること②挑戦した経験があること③創造行動できていること④論理的であること⑤愛嬌があること。
こういう面がきちんと兼ね備わった話ができると採用確率は一気にあがります。大手企業に関しては、1芸に秀でたと人を好みません。強みと弱みの差が激しいと企業としては活かしきれないのが本音です。こういう学生はいい時はいいですが、悪い時はわるくなりますから。
就活はあくまでも企業への就職であって、採用不採用は人間性の否定ではありません。ですので決まらないことに慌てず、あくまでも自分というものをきちんと表現していくことを意識してください。上記5つの1つでいいから意識して話してみてください。例えば、愛嬌があるというのはどういう人なのか、意識してみてください。あくまでもないものをしろというのではありません。自分の中にあるものを引き出してみてください。採用される人はあくまもで「個性」のある人です。その個性を引き立たせるために5つのどれかを強調していくようにしてみてください。結局は企業の社風に合う人が採用されるんです。
≪斎藤塾長のプロが指南の就活の極意≫