うちの学生さんはすごい
業界を絞る!
3回生のこの時期はインターン応募に躍起になっている人は多いでしょう。正直大手しか見ていない人も多いでしょう。誰でも知っている名前の企業に就職したいと考えることも普通のことでしょう。ですから今は業態で選ばず、名前で選ぶことの方が多いです。そうやっていろいろな企業を見ていきます。そして応募していきます。そしてはねられます。そして凹みます。そして夏のインターンはいいやとあきらめになります。だいたい多くの学生のパターンです。
うちのとある学生さんは、いろいろ応募しています。大企業や、中小企業にも書いています。正直、夏は短いので行く気のない企業に応募しても意味がないよ、とお伝えしています。この学生がすごいのは、いろいろな企業を見ていきながら、自分らしさを探していました。するとこの学生の方向性が少しづつ見えてきました。自分が今幸せな理由の根底は何かがわかってきたようでした。
我々が働く動機は様々です。選ぶ理由の一つに給料はあります。ただ働く動機はまた別です。どうなりたいかが大事です。就活をテクニック論で潜り抜けていこうというのは無理です。大事なことは「本音」です。この学生は、企業探しから、行きたい業態が絞れてきてその上で自分の「幸せ」についてしっかり考えていきました。この本音が大事なんです。今の自分は「幸せ」ということを改めて実感していったようです。
企業を色々見ていくとだんだん自分の将来を見ていくようになります。その中で時間をかけながら自分に合う仕事や働き方を模索していきます。働くうえで何が大事なのかを見つけた人は就活が早く決まっていきます。就活は自分の店卸しです。この時期でしか自分を見つける機会はありません。その見つめる方法の一つが、ネットを使った企業散策です。
面接に証拠はいらない!
胡散臭い人は、絶対に入社させません。胡散臭い人の典型は、①自尊心が強すぎる。これは自分ではわかりにくいです。大手の名前に惹かれています。理由は周りに、よく見られたい、というのが本音です。だから業界構わず受けている人の場合は、これを見透かされます。面接官が「おや?」と思われたらもうだめです。この企業に行きたいのではなく、この企業の名前で周りの評価がほしいだけなんです。②話がずれている。話がずれる人は考え方のベクトルを合わすことができません。話がずれる人の多くは、問い→答え→その理由になっておらず、問い→理由→答えになっています。これの厄介なのは、理由を話しているうちにどんどん何を聞かれているかわからなくなるんです。だから理由→答えの順になると、答えがあいまいになってしまいます。最近に気になったニュースは何?と聞かれると、私の両親が介護状態で、その介護を兄がしてくれています。兄は仕事もしながら介護してくれています。兄の仕事は、~という仕事で介護については寛容に休みをくれるような会社です。私は兄のような会社に行きたいわけではないですが・・・。と続いていきます。そうなると結論にたどり着くころには全然違う話になっていきます。ですから先に応えを言わないとズレるんです。
自尊心が強すぎる人、話が長い人、などは胡散臭く感じられます。胡散臭さをなくす方法はただ一つです。「本音」を自分でしっかり理解することです。理解できればそれを表現もできるし、隠すこともできます。理解できないと、胡散臭さだけが残ります。自分を語るということは想像以上に難しいんです。ほんまにそうだと伝えていても、相手がそう感じなければそれは「アウト」なんです。「ほんまにそうか」を自分自身が知るためには自分への問いかけしかありません。問いかけ方法は「なんで」「なんで」「なんで」です。
≪斎藤塾長のプロが指南の就活の極意≫