社歴の長い会社がいいとは限りません。
みなさん~、こんにちはー、大阪の就活塾、内定コーチング関西校です。
さて、企業選びの基準の一つに社歴の長さについてお話をしています。社歴が長いという事はそれだけ好景気、不景気と経験し、紆余曲折してきたから、経営の足腰がしっかりしているとお伝えしています。ただ、社歴が長いからいいとは限りません。日本で一番長い会社は金剛組です。これは飛鳥時代から続いていると言われています。この会社実は倒産しています。それを高松建設が「これだけの会社をつぶすわけにはいかない」といって救済しているのです。この倒産の原因は、長い長い長い歴史の中で積み重ねてきた負債の山でです。それを後へあとへと積みかせていくうちにとても大きなものになってしまいました。
カネボウという会社をご存知でしょうか?CMでfor beautiful human life というコピーのカネボウです。これはカネボウ化粧品です。今は花王の参加です。クラシエフーズ、クラシエプロダクツなどの持ち株会社のクラシエホールディングスも今はホーユーの子会社です。これらカネボウ化粧品、クラシエは一つのカネボウ株式会社でした。もともと繊維事業から拡大したカネボウは100年企業でした。しかし沈まぬ太陽でも有名な伊藤淳二氏がカネボウを引き継ぎ多角化路線を広めていった。その挙句に不良在庫を多数抱え、決算前に別会社に売り飛ばし、決算後にお土産をつけて返品するという手法を繰り返していきました。つまり粉飾決算です。これが積もり積もってどの社長も手が付けられない不良在庫をかかえてしまった。倉庫に山積みの在庫です。額面上はいろいろ変わっても現実は高い高い倉庫の天井にまで売れない在庫が残っているのです。そして倒産。しかも本当は花王に化粧品部門は売却し、カネボウ株式会社は存続していたにも関わらず、この伊藤氏が裏で組合を操り、倒産という方向に持っていきました。
伊藤氏という一人のカリスマ経営者がいて、その人から引き継いだ代々の経営者が処理しなかったから100年企業があっけなくなってしまいました。本当に企業はつくづく人だと思います。勇気ある経営者が勇気ある決断ができれば被害は食い止められるのですが、それができない。自己保身のためにそれができない。おそろしいですね。では就活生はどうやって企業を選べばいいでしょうか?
粉飾は決算書をすぐに見てわかるものではありません。何年もして気づきます。そう考えるとやはり終身雇用はあてにせず、自力をしっかりつけれるように精進しましょう!これからの雇用は本当の意味での能力がない限り生き残れませんよね。そういう能力をつけさせてくれる会社に行きましょう!
≪斎藤塾長のプロが指南の就活の極意≫