人の三井、組織の三菱

みなさん~。こんにちは~。内定コーチング関西校です。

人の三井というのは、三井の窮状を救ったのが、三野村利左エ門です。そして三井物産初代社長の益田孝、三井銀行の中上川彦次郎、三井炭鉱の会長、のちの三井合名会社理事長の團琢磨、三井銀行、三井合名会社理事の池田成彬、三井物産、三井合名会社常務理事の向井忠晴、というように三井財閥の経営は番頭さん中心の経営です。

それ以外にも、ロータリークラブの創設者であり、三井信託銀行の設立者の米山梅吉です。奉仕の人と言われ、青山学院の小学部や幼稚舎を設立したり、ハンセン患者の療養所の全てを訪問しています。

単なる財閥経営に限らず、人間力も多いに高い人たちが三井の中心事業を経営していったわけです。

しかしこれらの人々も元を返せば、井上薫、渋沢栄一ラインから引き抜かれたりした人が多いです。つまり人脈を大切にし、いい人材をより多く起用する。そして三井合名会社を設立するように三井の同族は同族できちんと守る仕組みを作っています。

いい人材を適用するという聞こえはいいですが、実のところはやはり人のつながりです。ポッとでて、頂点に上り詰めているわけではありません。

池田成彬は中上川の娘婿ですし、中上川は福沢諭吉の甥でもあることから、三井銀行は慶応出身ばかりです。中上川を引き入れた井上薫の下で働いていたのが、益田孝ですし、團琢磨は岩倉使節団として渡米しそのまま留学しています。

ですから大切なことは、人のご縁なんです。

ご縁があるからいい人財も引き抜かれます。ご縁があるから、重用され出世します。本来の力を発揮できるのもできないのも全てご縁です。学生のみなさん、人のご縁を本当に大切にしましょう。

学生さんで自分の力でのし上がったと思う人がいますが、それはあくまでも学業であって、仕事はそうはありません。人と人とのご縁で成り立ちます。自分の力を存分に発揮するためには、人に引き上げていただく必要があるのです。

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