最大手は大変ですね。

みなさん、こんにちは~。内定塾大阪校です。

今日はキリンビールについてお話しします。

ビール業界と言えば、キリン、アサヒ、サッポロ、サントリーとあります。

私は関西人なので、やはりサントリーをついつい応援したくなります。

サントリーの鳥居信治郎、佐治敬三の話はやはりワクワクさせてくれます。

サントリーは挑戦者のイメージがあるので、好きなんですね。

それに対して、キリンはビール業界の絶対的王者的で、どうも好きにはなれませんでした。

しかし、この本の著者、元代表取締役副社長の田村さん↓の話を聞いて、変わりました。

そしてこの本を読んですっかりキリンファンになりました。

王者には王者にしかない苦労があるんですね。

キリンは1976年でシェア63%、このままいけば独禁法にひっかかり、大日本麦酒のように分割されてしまうから、売りたくても売れない。そうなると自然と会社組織は官僚的になり、考えなくなる。長い間シェア50~60%台維持しているわけですから、どんどん従業員は考えなくなる。

そこで、あのあのあのアサヒビールのスーパードライの出現です。他のビールメーカーはキリンを追い越すと商品開発から、マーケティング戦略などありとあらゆる手段で追いかけていたところだったのです。

スーパードライの味もさることながら、広告がカッコよく、当時の若者のブームになった。

そのドライブームの波の中で、47都道府県で最下位のキリンビール高知支店の支店長に配属された話です。

キリンビールはビール業界の最大手です。だからもともと新卒で入社してくる学生さんは優秀な学生さんが多いです。

しかし、官僚的なお仕事になる分、どうしても動きが遅くなり、考えなくなる。

やがて、できない理由、しない理由を見つけ出す。俗に言う負け癖ですね。

プロ野球でもありますよね。ドラフトにかかるような選手は元々はアマでは超一流の勝ち癖のついた人たちでも、チームがずっと下位を争うチームだと、自然と負け癖、言い訳癖がついてしまう。

そこで、田村さんは火をつける、というわけではないですが、理念、ビジョンを掲げ、そこに向かって進ませる。考えさせるということを徹底させた。

もともと優秀な授業員さんたちだから、火が付けばすごいですね。と簡単に書きましたが、中身を読んでいただければ、おもしろさはわかります。おすすめの本です。

アサヒもアサヒでスーパードライの呪縛に長年苦しんでいます。

ドライビールに迷惑のかからない商品つくりをついついしてしまうんですね。

やはり、一位は一位でどこも大変なんですよ。

そういう企業に入社できる人はみんな「全力」で行動できる人達です。

学生さんは、今この時を全力でやり切る習慣をつけておきましょう!

サントリーはサントリーでハイボール旋風に呪縛がきっと将来待っているんでしょうね。

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