トヨタから感じる日本の強み
みなさん~、こんにちはー。大阪の就活塾、内定コーチング関西校です。
トヨタ水素エンジンカー24H耐久レース完走
さすが!トヨタです。おめでとうございます!このブログ内でもトヨタをほめたり、けなしたりと書いていますが、何にせよ私は豊田喜一郎が大好きなんです。豊田喜一郎の伝えるトヨタイズムこそがトヨタなんです。ここにきて水素カーを前面に押し出そうとしているトヨタの心意気が本当に素晴らしいです!
就活をしている学生さんがよく言っています。「~会社は、~という業界ではシェア世界2位とか」など我々消費者は知らなくて世界的にすごい会社がたくさんあります。神鋼産業ソリューションの発電システムも、ごみを焼却して電気を作り、その焼却した熱でCO2を外に出さない技術などがあります。技術力は高くても、知らないことがたくさんあるんです。我々が知らない高い技術力が日本にはたくさんあります。それを就活でいろいろと知っていくわけです。
その高い技術力の一つに、トヨタの水素自動車があります。この水素自動車を私もお勧めする一番の理由は。この水素エンジンは内燃機関として従来の車の仕組みを大幅に変えることはなく、環境にも適しているという点では自動車産業のお家芸です。電気自動車は。簡単に言えばパソコンです。パソコンも昔はいろいろ複雑でしたが、今やタブレットも出てきて、安価なものから高価なものまで様々ですが、車屋はあくまでもサプライチェーンとして役割も担っています。民主党政権時にトヨタは急激な円高になっても工場を海外に移すことはせず、下請けを含めたトヨタ関連の国内の雇用を守る!ということで、国内生産の台数を減らすことはしませんでした。ハイブリット車は日本の技術の賜物ですが、これは北米では環境基準を満たしていません。ハイブリットを普及させればまたトヨタの一人勝ちになるから海外では嫌がられます。
今回の水素エンジンは政治家の茶々は入れにくい完璧に近い環境対策の車です。しかもこの車はサプライチェーンとしての役割だけでなく、中古車にも転用できる可能性も高いらしいです。新車ばかりか中古車も考えての内燃エンジンです。それがトヨタの挑戦です。この水素エンジンは海外では受け入れられることはないでしょう。理由は政治です。これを受け入れるとまた日本車が強くなるだけです。
だからこそ、日本政府も一丸となりその技術を伸ばしていく必要性があるでしょう。トヨタはPHEVの技術も無償で提供しています。サプライチェーンの誇りとして、この車の構造を変えるわけにはいかないんです。電気自動車は便利かもしれませんが、電気自動車の普及は自動車産業にとってマイナスなんです。この高い技術力を政府と一丸となり、水素ステーションを増やし、インフラを整備していけば日本国内では普及していきます。マツダも水素ローターリーエンジンを開発していました。トヨタ、ホンダ、日産、マツダなどが手を組み日本政府も手を組み、一丸となって国内の水素自動車を普及させていくという事を進めていくことこそが、企業のチャレンジを成功させていきます。
官僚に本気はあるのか?
日本政府というのは、大臣たちのことではありません。本当のことをいうと官僚です。官僚がこの国の形をイメージして進んでいけるかです。日本を大きく発展させたのは官僚です。総理大臣が毎年変わり、大臣がコロコロ変わっても日本が強い日本であり続けれたのは、官僚が優秀だからです。政治家に法律を作る力はありません。今回のコロナワクチン接種だって、政治家がダメなのではなく、厚労省の官僚がある意味で保守的になってしまっているからです。つまり官僚のさじ加減でワクチンは早く進んだり慎重になったりするんです。リスクを言われると政治家は決断できません。だから官僚側が強く推し進めようと思うと強く推し進める内容の報告をするのです。政治家は所詮官僚にいいように使われているのです。
トヨタが本気で自動車産業を守ろうとしているのですから、国もそれを大きく支援してほしいものです。パソコン技術は抜かれ、家電も抜かれ、自動車までも抜かれるようでは、日本はたいへんです。技術力が高くても、官僚がその技術をより発展させようと思い切った政策をしないから、技術が埋もれることになります。日本独自のGAFAを作るためにも官僚が今こそ、戦後の日本のように本気を出して世界と戦う気概があれば、時価総額指数のアメリカ60、中国15、日本4のようなことはなくなります。
今回のトヨタの本気はすごいと思いますし、豊田章男さんのサプライチェーンとしての使命感も感じます。さすが豊田喜一郎の孫ですね。水素エンジンはまだまだ開発途中ですが、オールジャパンで取り組む決意が日産やホンダにもほしいものです。日産はルノー傘下ですが。日本の技術力で世界で戦うためにも、ある程度国内で産業ごとに競争させた上で、国がこの産業はこの企業で行くというような意思表示をすることが必要なのではないでしょうか?そうしないと競争だけさせて技術力はあげるけど結局は政治のために国内の一部だけで認められて埋もれてしまうという構造になります。大量に作ることこそが価格を下げます。高い技術力だって小ロットだと費用は高くなって国際的な価格競争には勝てません。今こそ国の優秀な官僚さんたちのリーダーシップを発揮してほしいところです。
≪斎藤塾長のプロが指南の就活の極意≫