大手企業に就職しても・・・。
大手に就職したいなら。
就職する上で、精神的な問題で大手に採用されない人はたくさんいます。仕事ができる出来ない以前に、精神的な問題はとても大きいです。精神的に弱い学生さんはなかなか採用されにくいです。その中で多いのが、被害者意識の高い学生さんです。うちの学生さんでも急に連絡のつかない学生さんがたまにいます。理由は、今の自分なんかでは採用されないと自分で思い込んでしまう事です。この根拠はありません。ガクチカなんかをいっしょに考えていくと、自分が率先せずに人に言われてしていたり、主体的に行動していないから工夫がなく、行動→工夫→結果にならず、行動→結果になっていることに気づいてしまうんです。そこで自己嫌悪に陥ってしまうんです。その気持ちはとてもよくわかります。しかし就活というのは同情では採用されません。考え方を変えてそれでも工夫したり改善したりしたことを考えていくのです。上手く行く学生はいい子ではありません。思考する学生です。なぜ?なぜ?なぜ?を繰り返していくうちにだんだん思考力が身に付きます。このなぜこそが就活の上手く行く秘訣なんです。
所詮一次試験は過去の掘り下げです。この過去の掘り下げこそ自己分析です。自己分析をしているとどんどん落ち込んでいきます。理由は全て自分に跳ね返ってくるからです。例えば、中学生の時にいじめにあったことを考えます。理由は些細なことでしょう。それを思い出していくとだんだんキッカケが些細なことでもそこまでの積み重ねに気づいていきます、そして自分にも非がある事をわかってきます。なぜなぜなぜを繰り返していくと自分に帰ってくるというわけです。そして落ち込んでいきます。でもそのくらいしていくと丁度いいんです。大事なことは面接官に「なんで?」と聞かれた時にどこまで答えるかは別としてそのさじ加減ができるようになるには、きちんと全てを把握しておかない限り調整は絶対にできませんから。
依存学生の先
依存型の学生さんで就活は上手く誤魔化せて入社できても入社後が大変です。能力差を解消できないんです。もちろんそれでクビとはなりません。しかしその能力差は自分が痛いほどわかります。だから結局自暴自棄になって辞めていきます。みなさんが考えているよりずっと会社内での能力格差はヒシヒシと伝わってくるんです。依存型学生の強みは実は人のせいにすぐできる、ことです。自立型は全て自分の問題と考え、依存型は人のせい、とすぐに考えます。だからややこしいです。企業側もこういう人を入社させたら大変だからなるべく抑えたいんです。
よく親御さんから質問を受けます。それはそれで心配だから仕方ありません。ただ相談をお子さんにしていないことが問題です。親御さんがいくら就活の知識をつけても絶対にうまくいきません。お子さん自身がきちんとした知識と能力を持っているからこそうまくいきます。相談に行くように促すことは大切ですが、親ばかりが頭でっかちになってもこれはこれでうまくいきません。
役職定年の現実
役職定年を設けている上場企業は約3割に昇ります。役職定年というのは55歳くらいで役職をなくすことです。このメリットは企業の新陳代謝が起こしやすいことです。しかしこの55歳過ぎたら給料が約2割ほど下がります。そうなるとシニアはやめざる負えない人も多くなります。だからダイワハウスなどは、その後のシニアプランを活用するために役職定年を廃止した企業もあります。残るにも去るにも大変です。最近は晩婚化が増えています。40歳で子供を産んでも55歳で15歳です。これから高校、大学と進んでいきます。どうすればいいんでしょうか?むつかしい選択が続きます。
大手に就職したから安心ということはありません。顧客ターゲットが若者向けの企業では従業員も若い方がやりやすいのは事実です。そういう企業はどうしても役職定年を設けがちです。ただ役職定年は会社の制度です。大和ハウスのように廃止する企業も今後は増えてくると思います。会社を去るのは優秀な社員であり残る社員は定年までなんとか過ごせればと考えるからどうしても士気が下がりがちです。優秀な社員を留め置くためにもこういう制度は無くなっていくような気もしますね。
一次面接前に知る必要もありませんが、一次通過したら必ず会社の制度は知らべておいてください。役職定年を設けている企業の場合は企業に残る選択よりも企業を出ていく確率の方がグンっと高くなります。人生設計も少しは考えておかないと自分の将来持つであろう家庭に迷惑がかかってきます。
≪斎藤塾長のプロが指南の就活の極意≫