24卒就活生が言う「就活のコツ」

今、うちの学生さんで、面接をどんどんしていきたいと息巻いている学生さんがいます。この学生さんは関西の有名国公立大学の人です。サッカーをずっとやってきた学生さんですが、大学でサッカーを途中で辞めてしまいました。ガクチカはそのサッカーを中心に話しています。この学生さんは、とても気のいい学生さんです。友人も多く、周りの大人からも慕われる、俗にいう「愛嬌のある」学生さんです。ただ、ネックなのは「軽さ」があることでした。部活ではこの軽さはないのですが、人や部活以外のこととなると「適当さ」がありました。そこはいくら注意しても直りません。彼は頭では理解できていても、今までそうやって物事をクリアしてきた人なので「納得」できなかったのです。インターンには参加していましたが、「どこかでうまくいくやろ」と考えていました。クリスマス前に、彼女と別れて慌てて彼女を探すということをしていました。(おいおい、それよりももう1月やぞ。就活が本格化するぞ)

3月就活解禁。

彼は根は真面目で、本当にガッツがあっていい男なんです。でも器用な分、サッカー以外は上手にこなしてしまうんです。だから全力というワードがサッカー以外には薄れていました。筋トレも趣味で筋肉隆々です。これは全力でしたね(笑)。

初めての面接です。その企業でいきなりポカをします。履歴書が必要なことを忘れていて慌ててスマホから近所のコンビニで印刷します。提出後、日付が1月になっていることに気づきました。しかも誤字脱字も多かったようです。もちろんそこはだめでした。多いに反省したとは言え、そういうミスがその後も何回か続きました。特に面接での話の中では自分はうまく返答しているつもりでもなかなか面接官にいい印象はもってもらえません。ことごとく面接に落ちます。特に印象が悪いのは、サッカー部を途中で辞めたことです。いくら言い回しを練習しても面接官は「しんどいから辞めたんやろ」と思われているような気がしてならなかったそうです。

そうこうしているうちに、周りの友人は決まっていきます。自分だけ内定をもらえていない状況に焦りを持ちます。自分は早めに行動していたはずなのに「なんで?」と内心思っていました。軽さの意味がよく分からないまま月日ばかりが進んでいきます。「うちみたいな小さい会社でも大丈夫?」と面接で聞かれた会社も「はい。」と答えていたにも関わらず、「不採用」の連絡がありました。

彼が立派だったのは、こんな状況でも「腐らなかった」ことです。私の前では弱音を見せず、明るく取り組んでいました。私は、「本当にこいつすげぇ」と何回も思っていました。内心はつらいのは重々承知の上です。でも私の前ではつらいとはいうものの、表情にあきらめはありません。そこがすごいところです。

5月からの転機

ある友人から、アドバイスをもらいます。それが腑に落ちたようです。私が言っていることは理解はしていても納得はできていません。上手くいっている友人と自分を比較したときに気づいてきました。

「これだ!」

彼が納得したのは、「自分をきちんと表現する」ことです。これがむつかしいんです。本当に!いくら言われてもわからないんです。これは。

でもこれが就活のコツなんです。

自分を表現するとは?

これは、素直な自分になる!ということです。実は能力のある人も就活で苦労するのは、素直になれていないからです。彼は言います。
①聞かれたことには、必ず+αできちんと応える。
自分というものをきちんと理解してもらう。入りたいという意思をわかってもらう

②姿勢は前のめり。目はぱっちり。
行きたいという意思を明確にする

③答えはもちろんアンサーファースト
聞かれたことに結論から話をする。そうすることでその後の+αの部分の論理が多少おかしくてもすり抜けられる。論理的を意識せずにすむのがアンサーファースト。

④「はい」など大きくきちんと返事する
これはサッカーで培ってきた彼の礼儀です。つまり体育会系でやってきた返答をきちんなどをきちんとする。

⑤辞めた理由を論理でごまかすのではなく、本心で語る
辞めた理由をいくら言っても相手の印象はよくはありませんでした。それは言葉でごまかそうとしていたからです。真剣に本心を語り、どうなりたいかを付け加えてはなしていきます。

つまり総合すると、素直に会社に入社したい、という気持ちを表し、自分の過去も含めてすべて表現する、ということです。こういう素直な自分こそが、多くの大人に慕われてきた彼の強みです。彼の愛嬌の良さは。「大人への返しの表現がうまい」と誤解していたのです。実は彼からにじみ出る「雰囲気」が多くの大人を魅了していたのです。その雰囲気こそが彼が過去から積み重ねてきたものです。それを素直に表現したまでにすぎません。こうなると彼は連戦連勝です。本当に行きたい企業にも内定をもらえました。

まとめ

本来の彼は、負けん気が強い上に仲間を大切にし、チームの勝利を誰よりも喜べる人間でした。それが部活を辞めてしまい、その芯の強さが薄れていたのです。就活を通して彼はそれを取り戻してきました。
彼はサイコーです。私が就活塾を続けるのは、こういうすごい人に出会えるからです。自慢げに「どこどこ企業に入社した」など軽く言っている学生ではありません。本来の自分の強さを取り戻し、それを仕事で活かしていこうとする姿がかっこいいんです。

どの大学生も3回生あたりから「天狗」になります。自尊心ばかり大きくなり、架空の自分を作り上げます。素直になる、とうことはむつかしいんです。「私心でとらわれない心」それが素直の定義です。彼が会社で活躍できるかどうかは、この6月から3月までにどれだけ自己研鑽に励めるかです。また元の彼に戻らないように願っています。今の彼はサイコーです

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