理念型経営とカリスマ経営者
みなさん~。こんにちは。大阪の就活塾、内定コーチング関西校です。
テレビCMでよく見かけたファンケル。最近あまりCMを見ません。去年8月にキリンホールディングスに身売りしたからです。ファンケルは創業者の池森さんは55歳の時に10年で後継者を育て65歳で引退する決意をしました。後継者の条件は①自分と価値観が合うこと。②10年以上勤務していて力量が見極められていること。③「才」と「徳」を兼ね備えていること。④上下で人望があること。⑤会社全体の利益を考えられること。の5つを条件に後継者育成に力を注ぎましたが、結局はお目にかなう人がいなかったので、外部の当時ローソンの藤原会長を社長にお願いしました。これが失敗の元です。
藤原さんはローソンで多大な功績をあげていますが、ファンケルの人ではありません。ですので社風が合わなかったのですね。そして、営業利益もどんどん悪くなり2013年にカムバックしました。しかし2009年には過去最高益をはじき出して言いるわけですから、一概にずっと悪かったわけではありません。そして大勝負にでます。2015年に売り上げ800億の企業の150億を広告宣伝に打ち出すと決定します。そこから躍進していきます。2019年に過去最高益をはじき出します。そしてキリンに身売りをします。という流れです。この会社は果たして「理念型経営」なのでしょうか?池森さんは理念の大切を説いています。引退した後の10年間は社内報で様々なことを説いています。社員は身売りを喜ぶかどうかは微妙です。自社で大きくなることを一番に思っているはずです。
後継者選びは大変です。しかし理念型経営の場合は後継者も理念に沿っていなければいけません。この会社は一言で言うとカリスマ経営者というだけのことです。ですから身売りもできるのです。自分以外に信用を置ける社員はいないという考えなのでしょう。だから藤原さんを引っ張ってきたのです。よその家の方がきれいに見えますからね。
一部上場というだけで信用はできませんね。この辺りはいかに情報を知っているかです。理念型と経営と言いながら、自分のカンと経験を頼りに経営していく場合はついていく方はたいへんです。こういう感情に流されないために理念というものが存在するのです。
理念型経営は収益があがります。理念型経営の会社をしっかり見極めましょう。このポイントはOB訪問です。従業員に理念が浸透しているかをよく見極めましょう!
≪斎藤塾長のプロが指南の就活の極意≫