いよいよ動き出す東証プライム
みなさん~、こんにちはー。大阪の就活塾、内定コーチング関西校です。
時価総額250億以上、流通株式時価総額100億以上、流通株式比率35%以上
プライムの基準は高いですね。時価総額はすぐにわかりますが、流通株式時価総額が難しいです。単純に考えれば、時価総額300億の会社だったら、300億×0.35=105億でクリアです。しかし200億なら200億×0.35=70億でアウトです。200億なら50%市場に流通していないといけないわけです。
実は時価総額よりもこの市場への流通時価総額が本当に大変です。古い大企業は、株式を持ち合いわずかな株式を市場に流通させています。東証1部では流通株式比率はわずか5%で流通株式時価総額は5億円でした。だから大企業は持ち合いして維持するわけです。持ち合いしている株式を市場に出していますと値下がりが起こり、時価総額が基準より下回る可能性もあります。そうなる償却という手段ですが、そこまで思い切ったことができるかです。それは創業家の大株主の場合は尚更です。
しかし東証もすごいことをしますね。市場を活性化させるわけです。古い企業がどうなっていくのか本当に楽しみです。
企業がプライムにこだわる理由
それは一番は企業価値です。東証1部と2部では全然違います。マザーズは新興企業という事で伸び率という面での会社の期待値はあがります。しかしプライムとスタンダードでは訳が違うでしょうね。特に人財に関して優秀な学生さんはどうしてもプライムに流れがちになります。
そして資金調達よりも従業員のモチベーションが大きく変わります。Jリーグでも1部と2部では扱いが変わる分、スター選手は1部リーグのチームに移りやすいです。従業員の個人のブランドの問題がモチベーションに大きく変わります。人財の流動化が激しい昨今、優秀な社員が転職することも考えられます。
プライム維持に対して創業家の影響の大きい会社はどうなるかです。自身の持ち株を売り払うなどできるかどうかです。そこで会社での影響力保てるかで手放す、手放さないになりますし、もしその株を会社が購入した場合どういう処理をするのかにもかかわります。いずれにせよ学生さんが今インターンに参加しようとしている企業が来年はスタンダードに格下げになっているかもしれません。
こういう基準には必ず例外が認められます。すでにプライム落ちの企業には、計画書を出させます。結果はどうなるかはわかりませんが、有名どころは例外的に残りそうですね。そうなるとせっかくのプライム市場が残念な形になります。
今回の件で大きく変わること
それは社外取締役が増えることです。もともと市場に流通させていてのは5%ほどで、残りの株を企業間で持ち合い親子関係や同族関係を維持してきた企業が、今後プライムで関係をけいぞくするのは社外取締役という人的なもの関係を維持していくやり方です。本当に企業としてそれがいいのかはわかりません。三菱電機ロジで就職しようとした学生さんが、「うちは三菱電機の子会社だから、三菱電機の商品がほとんどでそれ以外を取りに行くつもりもない」というような内容を言われたそうです。HPでは三菱電機の物流技術を応用して、他の物流もみたいなことを言っているのに現実の現場はそういう考えの人だらけです。つまり上場企業にいるという安心が夢と希望を持った学生の気概を平気で踏みにじるんです。そういう意味で社外取締役の人的関係ではなく、それぞれの強みを活かしあった企業での繋がりであってほしいです。
このプライム市場の出現は日本の旧式の支配的な関係から、より活発な企業間の関係になり、善い会社に資金が多く流れるような仕組みになっていくきっかけになればいいですね。
今の日本の問題は若い経営者が実力で日の目を見れないことです。その問題の象徴がホリエモンさんです。あれだけのカリスマがありながら、実力と勢いで進んでいき、肝心の世渡り処世術が下手だったことです。ウィニーの開発者も能力は高いけど処世術が下手だから捕まる。それに対して三木谷さんや孫さんは、だれに頭を下げないといけないかを知っている、というそういう図式があることです。今回の西村経済再生担当大臣の飲食店への出入り業者から、銀行からの双方圧力を促した視点から見ても、そういう図式があります。銀行からの脅しは今のコロナ禍では何よりも応えます。貸しはがしではないといっても言われた側は融資ストップや貸しはがしもあると感じてしまいます。何よりもえげつない脅しです。そういう脅しを平気でやろうとした人がこの一番問題である新型コロナに担当していていいんでしょうか?だから収束しないような気もします。こういう悪しき習慣を、プライム市場で日本式のグーグルやアマゾンが純粋に出てくればいいなぁ!と大きく期待しています。
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