ファンドはハイエナ?お客様視点?
みなさん~、こんにちはー。大阪の就活塾、内定コーチング関西校です。
ハウステンボス(HTB)が売られた!
HISがハウステンボス(以下HTB)を香港ファンドPAGに売却しました。澤田さんは最後まで反対されたそうですが、こればかりは仕方がありません。HTBはずっと赤字でした。それを立て直したのがHISの澤田さんです。澤田さんは長崎のホテルに泊まりこみ、自分の仕事の拠点を長崎に移してすべての関連業務の意思決定を長崎でしていました。イベントもして数多く失敗してきましたが、改善→行動→改善していくことで成功していきます。一番大きく変わったのは従業員です。従業員さんの意識が変わることでHTBは大きく変化します。澤田さんはHTBを黒字化させました。上海との航路もつなげ、業績はドンドン上がります。澤田さんは全霊をこめてHTBの立て直しをしたのです。そしてコロナのために業績が一気に下がります。しかしHTBの業績だけでなく、本体のHISが2年連続の300億以上の大赤字です。しかも社員のミスで政府の補助金も入らなくなりました。こればかりは仕方がありません。そういう経緯もあり、手放さざるおえなくなったのです。長崎の役所には澤田さんの写真が大大と飾られていたそうです。本当に悔しい気持ちでいっぱいでしょう。
香港ファンドPAGがHTBの立て直しにお願いしたのが、あの森岡さんです。森岡さんはUSJを立て直した第一人者です。このブログでも何回も書いています。USJもHTBと同じでずっと経営不振でした。創業当時は、毎日放送のスタジオをUSJに作り、人気なタレントのさんまやダウンタウンなどもそのスタジオで収録するような番組を作り、USJを盛り上げようとしましたが全く上手く行きませんでした。所詮テレビ局や大企業が立て直そうとしても本業ではないから上手く行きません。どうしようもない中社長が交代し、その社長がP&Gから森岡さんを引き抜き、改革をしていきました。その改革の大きな柱は固定概念を壊すことです。USJはこうあるべき、という考えをことごとく壊していったのです。日本のアニメを取り入れたりしていきました。そしてUSJがTDLと並び称されるほどになったのはまさしく森岡さんの手腕です。森岡さんがUSJで成功した秘訣は、社長が好きにやらせてくれたことだそうです。やはり企業は社長の器できまるということですね。
足場を作り上げたのが澤田さん。それを進化させるのは森岡さん。
森岡さんが退社される年にUSJに就職した京大生がいました。森岡さんの話で盛り上がったのが昨日のように思い出されます。マーケテイングを駆使してUSJを立て直し、今まさにHTBにも取り掛かろうとするのは本当に楽しみです。
よくテレビに出ている森岡さんです。そこで言うのは、エンターテイメントは止めてはいけない、ということです。まずはデータをしっかり見てその中から止めない方法を考えていかなければいけません。我々は日々の生活の中で、どれだけエンターテイメントに救われたでしょうか?日常はマウントの取り合いで上下意識を持ち、ハラスメントを気にしながら言動し、人の目を気にしておかしくなくても笑わないといけない、物価は上がりやりくりが大変などストレスがどんどん増していきます。それを忘れさせてくれるのがエンターテイメントです。ストレス解消は忘れさせることです。そこに使命を感じ、行動している澤田さんと森岡さんには本当に敬意を表します。
本当に素晴らしいバトンタッチです。香港のファンドが買ったと聞いたときはどうなることか?と日本人として不安に思いましたが、ファンドはきちんと立て直して売っていこうという意思があることがわかりました。商売はお客様に喜んでいただかないとお客様はきません。ある時から創業家はそれを忘れて平気でお家騒動を起こします。大塚家具にせよ、大戸屋にせよ、おそらく将来的にはトヨタでも起こるでしょう。そう考えるとファンドは立て直して高く売るんだから、これら創業家の会社と異なり、純粋にお客様を見て商売していると感じますね。
行政主導でしたら森岡さんに白羽の矢はたたなかったことでしょう。ファンドだからこそ再建できる最高の人を最高のギャラで呼べるんです。しがらみは一切ありません。あるのは業績を立て直すためにどう顧客に満足してもらうかだけです。だからファンドは目的に対して純粋に進めるんです。創業家は最初は純粋ですが、途中から保身に変わります。行政は保身だらけです。
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